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ヘテロポリ酸
MoまたはWからなるヘテロポリ酸は、強い酸性と酸化還元活性で知られ、様々な有機反応で高効率かつ環境調和型の触媒として機能します。
特長
現在注目されている話題の化合物
モリブデン(Mo)やタングステン(W)といった遷移金属と酸素(O)との多核無機酸をポリ酸といいますが、そこへリン(P)やケイ素(Si)などのヘテロ(=異なる)原子が組み込まれたものは「ヘテロポリ酸」と呼ばれ、リンタングステン酸、ケイタングステン酸、リンモリブデン酸などが知られています。
ヘテロポリ酸の工業応用と安全な大量生産技術の確立
極めて強い酸強度をはじめ、優れた水溶性、熱安定性、酸化還元特性によって知られるヘテロポリ酸は、触媒化学において非常に重要な化合物であり、工業では様々な有機反応に利用されています。特に有機化学・石油化学工業の分野では、不均一系での回収・再利用が容易で環境負荷が小さいことから、近年ますます需要が高まっています。リンタングステン酸とケイタングステン酸は、硫酸を超える強力な酸性を活かしてエステル化や脱水反応などに利用されており、リンモリブデン酸は高い酸化力から様々な酸化反応に応用されています。
ヘテロポリ酸は、このような環境調和型技術への適合性から、今後も種々の工業分野において重要な役割を果たすと考えられます。ヘテロポリ酸の大規模生産を世界に先駆けて確立した弊社は、高品位ヘテロポリ酸の安定供給により、環境調和型社会の実現に貢献します。